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播州三木鉋鍛冶三代目
鍛冶銘 鉄心斎芳楽



四代目作

玉鋼の寸六鉋
カマ地 玉鋼


初めて水へし→選別→積み沸し→折り返し鍛錬をした後製作した鉋です。
鋼積んだ画像からいきなり鉋の画像になっているので『ほんまにやったんか?』と思われると思いますが。
まず初めの積み沸し作業の時に一番上の鋼の層が完全に沸き切らずに鍛錬してしまう。
その後、折り返しのための鏨を入れたときに鋼が割れてしまいそこで完全に心が折れる。
それで写真を撮るのをやめてしまいました。
後は折り返し鍛錬の練習と切り替えて折れた鋼の四隅を溶接で仮付け後9回折り返し鍛錬をしました。
9回鏨を入れましたが1度も鋼が割れなかったので『鉄か?』と思いつつ、
鍛錬後研磨砥石で削ってみるとびっくりするほど火花が散る。
翌日冷静になった後削ってみるとやはり今までで一番火花が散りました。
その後鍛接・加工は私がやり、焼き入れは父がしました。
木砥あてをして焼きの入り具合を確認、コメ粒ほどのクモはつきましたがほぼ全体に焼きが入っていました。
もう一度同じことをやれと言われても無理だと断言できます。



鉋台打ち用鑿
チェン鍛造地 青紙スーパー鋼
台屋の仁村さんが黒檀台のなじみの加工用に、鑿鍛冶の大原さんが作った硬い鋼の鑿を愛用されています。面白そうだったので青紙スーパー鋼でなじみ加工用の鑿を作ってみました。



和鋼の鉋
ジョストン鍛造地 和鋼

三木和鋼のヒで刃物を作るで紹介した鋼で作った鉋で、物になったのは一丁だけでした。炭で焼きいれしました。鉄の古道具に出ている玉鋼の刃物全般に言える事ですが研ぎの感じでは甘く感じる。卸し作業で出来たヒはけっこう火花が散ったので炭素量は十分あると思ったけど、やはりヒの鍛え作業で炭素量が落ちたのか・・・・ほんま難しい。右上の写真に写っていますが返りがつながってとれたのは予想外によかったと思います。ちなみに右上の写真に写っている砥石は名倉です。


≒80匁玄翁?
チェン地 共析鋼?
 シマのチェン地に鋼置き場に昔からあった鋼を使って作りました。これをするまでは人力で櫃を貫いていましたが、初めてベルトハンマーを使って櫃を抜いた玄翁(のつもり)です。下の木目の金槌は人力で抜きました。

 捨てるような材料で、鋼は多分共析鋼だと思います。重さも焼入れするまえは80匁強だったんですが表面を少し磨いたのでちょっと軽いかも・・・。


三分鏝鑿
チェン地 白紙二号

自家用の鏝鑿が必要になり作りました。とりあえず、かすがいを巻いていますが必要ないのかも。溶接はしてません。


一寸二分叩鑿
チェン地 白紙二号
 

下の鑿よりまだ形に成っていると思いますが形を作るのが難しい。

特に肩と面とまちと中子と裏と足と………。   全部です。


作里鉋の刃
チェン地 青紙一号

作里鉋の刃で右から7分・6分・5分です。以前作ったものはかすがいを巻いてなかったので巻いたものを作りました。裏すきも上手くないですがこれでもましなほうです。



接合材
鉄 ホウ砂

普段の仕事には市販されている接合剤に、ホウ砂を量増しのために混ぜたものを使っています。ちょっと前まで細目と粗目の二種類ありましたが今は粗目の接合剤しかありません。鍛接性は二種類とも変りませんが粗目の接合剤は中に入っている鉄が指先に刺さる事があります。
鎚のひびき30の旭鉄?は細目です。
上の写真の接合剤は、材料以外総て自分で作りました。半年ぐらい作るのに時間がかかりました。鍛接出来ます。 細目です。


両刃鉈
チェン地 スウェーデン鋼

ナイフマガジン2003年8月号に載っていた鉈をつくるの中の鍛接の技法・両刃@本三枚で鍛接しました。

              このやり方は初めてしましたが意外とうまくいきました。勉強になります。      



はでりの違い 
チェンェン地 白紙一号
右が炭焼きした鉋です。 塗っている泥はまったく同じですが、焼を入れたときに出る“はでり”が全然違います。

一寸二分の長い鑿
チェン地 スウェーデン鋼
介在物の少ないチェン地にスェーデン鋼を鍛接しています。 長さが少し長い様に思いますが、何にでも興味を持つ事はいい事です。  

チェン錬鉄で作った鎚
チェン地 炭素鋼

この鎚は重さ455gで長さ二寸三分、叩く部分は一寸と一寸一分のちょっと長方形。小鉋用のチェン錬鉄に炭素鋼を鍛接し櫃を開けて、形にしたあと模様を出しました。銘切り用の鎚として作った様です。



























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