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播州三木鉋鍛冶三代目
鍛冶銘 鉄心斎芳楽



特別注文品

今まで私が作った事のない様な刃物や道具を
作った時に紹介します。





篆刻刀
地鉄 チェン鍛造地
鋼  青紙1号

チェンの鍛造地に青紙1号鋼を3枚合わせで鍛接して作りました篆刻刀です。形もお客様からの指定で呉昌碩という中国の芸術家が使っていた篆刻刀の形に似せて作りました。寸法は大きいほうが巾13mmで小さいほうが巾5mmで長さはどちらも180mmです。


芳楽 チョウナ
地鉄 チェン鍛造地
鋼  青紙二号
平らな板に浅い穴を彫るチョウナを頼まれました。刃幅47mm・長さ20cmです。こんな刃物は作った事がなかったがなんとか形になりました。柄がちょっと長いですが使う人に切ってもらいます。



篆刻刀
印章屋さんからの特注の篆刻刀です。地金はチェン地・鋼は白紙二号です。



変わった押金
アメリカからの特注で黒檀を使った押金の木形を作って送ってきました。 写真では分かりませんが頭の部分の厚みが約10mmあります。


玉鋼の鉋
小野市の広瀬刃物店店主からお父さんの作った玉鋼で鉋を作ってくれと頼まれて四丁の鉋を作りました。 3寸大鉋と寸八と寸六と41mmの小鉋です。寸八鉋は少し鉄の部分がありましたが他は介在物は小さく少なくいい玉鋼です。



スタル鋸の鋼の鉋
知人に頼まれてスタル鋸の鋼を使って鉋を作りました。スタルというのはドイツ語の鋼シュタールからきた言葉で洋鋼という意味で、スタル鋸とは明治・大正・昭和の初めにかけて作られた鋸で、五分角の角棒を鍛造して薄くして作った鋸の事です。 普通の板材から作る鋸に比べ手間もかかり作るのが難しいので高級鋸として知られています。しかし鋸用の鋼ですから炭素量が低く鉋には向かないだろうと思いましたが作ってみました。  五分角の鋼を鍛造して厚みを3mm弱にする。そして最低の鍛接温度で鍛接をしてから何度も鋼を鍛造して組織を小さくする。その後の工程は炭素鋼と同じ様に作業をしました。焼入れした感じが少し違います、普通の鉋用の炭素鋼に比べて引きというか変形が少なく裏が浅い状態です。 息子が研ぎましたが研いだ感じは鉋用の炭素鋼と同じようです。


槍鉋
地鉄 チェン鍛造地
鋼  スウェーデン鋼
槍鉋をたのまれて作りました。 図面と木型をもらいましたが厚みのある槍鉋です。 刃幅は1寸6分刃の長さが4寸5分。刃先厚みが3分強刃元が4分5厘あります。 槍鉋はジョストンよりチェンの方がいいだろと思い、 チェン地にスエーデン鋼を鍛接しました。 木型があったので作りやすかった。



毛引きの刃
毛引きの刃を作ってくれと頼まれました。 薄い錬鉄に炭素鋼を鍛接しています。 幅は10mmから12mm長さは28mmから33mm 厚みはほとんどが2mmです。 聞いている価格では手間を考えると合いませんが。


勝三郎 五分 七分 南京鉋
地鉄 チェン鍛造地
鋼  青紙一号鋼
鉋刃は幅が五分と七分で丈が二寸弱の豆鉋です。 五分の鉋刃は始めて作りました。 鉋の持つ所は注文者が削りますと言われました。  



勝三郎 玉杢剣先白書き
地鉄 荒地
鋼  青紙一号鋼
この白書きはアメリカからの注文で、 刃先幅一寸全長六寸のサイズ指定で作りました。ヤスキの青紙一号鋼を模様の出る錬鉄に鍛接しています。



サイ
この道具は沖縄古武道の演武に 使う道具でサイという名前です。 全長472mmの十手形をして二本1組です。 知人に頼まれて作りました。長い時間がかかりましたが 見本を見ながら作り方を考えるのは面白かった。



玉杢白書き
玉杢の模様の出る鉄で白書きの注文があり作りました。長さ五寸七分・幅五分・厚み一分です。 鋼はスェーデン鋼を鍛接しています。 錬鉄で薄い刃物は作り難い、薄い錬鉄がほとんど無いので。



印刀
地鉄 和鉄
鋼  青紙一号鋼
印刀を作ってくれませんかと頼まれて作りました。幅は1分5厘厚みは薄くという注文です。全長4寸9分刃部の長さ2寸2分で厚みが1分です。こんな薄い地鉄は無いので和鉄の古いカスガイを使い鋼は青紙1号を鍛接しました。こんな細い刃物は初めてで道具も無いので難しい、もっと薄い方がいいのかも。  



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山本鉋製作所

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