三木金物歴史年表
三木金物は江戸時代中期に始まり、江戸時代の終わりころには全国的にみても大きな地場産業
として聞こえていました。その後先人達は鋸・鑿・鉋など今まで作って来た道具の他に、ショベル・鏝・
ギムネなど次々と新しい道具産業を立ち上げ、三木金物産業を現在まで発展させてきました。
三木金物の主な事柄で文書に残っている事や、確実であろう事を集めて年表にしました。
三木金物問屋資料・伝統産業の成立と発展・他より 山本芳博
西暦 |
元号 |
三木町 |
金物関連事項 |
鍛冶屋名 |
1679 |
延宝七年 |
延宝の義民 |
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1742 |
寛保二年 |
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諸色明細帳 |
鋸鍛冶吉田屋利兵衛 |
1763 |
宝暦十三年 |
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前挽鍛冶創業 |
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道具屋太兵衛創業 |
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1765 |
明和二年 |
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作屋清右衛門創業 |
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1770 |
明和七年 |
三木川通船 |
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1783 |
天命三年 |
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大坂鍛冶仲間より鋸差止め訴訟 |
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1784 |
天明四年 |
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“ 庖丁 ” |
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1792 |
寛政四年 |
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三木金物仲買問屋仲間 |
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1796 |
寛政八年 |
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作屋道具屋差入証文扣 |
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1804 |
文化元年 |
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江戸打物仲間と直接取引 |
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1807 |
文化四年 |
飛脚屋二軒開業 |
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1815 |
文化十二年 |
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諸鍛冶方連名 |
鉋鍛冶藤屋佐兵衛 |
1828 |
文政十一年 |
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曲尺地目切鑿鉋鍛冶控 |
1829 |
文政十二年 |
三木町切手会所 |
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1830 |
天保元年 |
三木金物専売事件 |
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1834 |
天保五年 |
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仲買問屋衆等詫証文扣 |
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1835 |
天保六年 |
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作屋天保六年棚卸扣 |
1847 |
弘化四年 |
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明石藩諸商売取締 |
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1849 |
嘉永二年 |
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中屋九兵衛差入証文 |
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1854 |
嘉永七年 |
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作屋嘉永七年棚卸扣 |
1857 |
安政四年 |
正金銀取扱諸商人名前調帳 |
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1868 |
明治元年 |
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鍛冶職株取締訴状扣 |
鋸目立吉永新右衛門 |
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明治初年頃 |
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明治初年頃の三木町 |
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1870 |
明治三年 |
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鏝鍛冶岩佐六助 |
1874 |
明治七年 |
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明治七年府県物産表 |
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1880 |
明治十三年 |
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洋鋼の使用が始まる |
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1883 |
明治十六年頃 |
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金物売れ行き不振になる |
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1889 |
明治二十二年 |
町村制により三木町になる |
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明治の中頃 |
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鋸の油焼入れが始まる |
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1895 |
明治二十八年 |
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三木金物組合商会 |
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2002 |
明治三十五年頃 |
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鉋台打・鑿柄付けの始まり |
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明治の終り頃 |
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ギムネが伝わる 肥後守が考案される |
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1911 |
明治四十三年 |
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この頃の金物問屋 |
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大正の中頃 |
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鍛冶屋の仕入れが変わってきた 大阪から鍛冶職人が多く来ている |
大塚町で鑿鍛冶が多くなる |
1923 |
大正十二年 |
関東大震災起こる |
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1828 |
昭和三年 |
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鍛冶屋の軒数が多くなる |
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1930 |
昭和五年 |
昭和の大不況 |
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1935 |
昭和十年 |
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金物神社創建 |
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昭和十四・五年頃 |
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満州への輸出が多くなる |
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1943 |
昭和十八年 |
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大同工業設立 |
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1947 |
昭和二十二年 |
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三木利器工匠具工業協同組合設立 |
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1948 |
昭和二十三年 |
戦後の復興で好景気になる |
金物神社前で火入れ式始まる 三木鋸工業協同組合設立 |
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1951 |
昭和二十七年 |
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第一回金物見本市始まる 故重松太三郎表彰される |
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1953 |
昭和二十九年 |
三木市誕生 |
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1916 |
昭和三十六年 |
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三木金物便覧 |
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1976 |
昭和五十一年 |
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金物資料館開設 |
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1976 |
昭和六十一年 |
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三木工業協同組合誕生 |
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1997 |
平成八年 |
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伝統的工芸品の指定を受ける |
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